こんにちは、ぐりっぐです。
前回私は一般的に使用するバルブについて紹介している記事を書きました。
その時の記事がこちらです。

今回の記事では『ゲートバルブ』について、よりわかりやすく詳細にご紹介させていただきます。
このような疑問を感じている方にはおすすめの記事となっておりますので、ぜひ最後までご覧になってください。
それではいきましょうっ!
そもそもゲートバルブってどんなバルブなの?

前回の記事でもゲートバルブについてご紹介させていただきましたが、改めてご紹介させていただきます。
ゲートバルブとは、バルブ中に「扉(ゲート)」のような板(仕切り)が入っており、ハンドルでを使いゲートを上下に動かして流れを止めたり流したりするバルブとなります。
完全に開けると流路(流体の通る道)がまっすぐ貫通し、圧力損失がほぼゼロになるのが大きな特徴となります。
- 建物の給水メイン配管
- 消火栓や大口径ラインのメイン遮断
- 工場・発電所のバイパス系など
ゲートバルブの構造と開閉の仕組み
では実際にゲートバルブの仕組みについて解説していきましょう。
少し前にもご紹介した通り、ゲートバルブは中にある扉(ゲート・仕切り板)を上げ下げすることで開閉を行います。
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- 左図(開):ゲート板が上がり、流れがスムーズに通る状態
- 右図(閉):板が完全に下がり、流れを遮断する状態
引用元:KITZ ゲートバルブ
ゲート弁とは扉(ゲート・仕切り板)を全開もしくは全閉のどちらかでのみご利用されるんですね。


ゲートバルブの特性上、半開では使用することはNGとなります。
半開状態で使用すると、流体の乱れによる振動や浸食が発生し、バルブの寿命を縮める可能性があるからです。
ゲートバルブのメリットとデメリット

では次にゲートバルブのメリットデメリットについて解説していきます。
バルブを選定する際の参考になると思いますので、ゲートバルブの特性を覚えていない方はメリットデメリットを覚えていただき、知識を深めていただければと思います。
メリット(特徴)
ゲートバルブのメリットは主に以下の3つとなります。
- 圧力損失が極めて少ない
- 大口径・高圧配管に強い
- 双方向対応
まず圧力損失が少ない点ですが、ぱっと見同じなグローブバルブとは違い、ゲートバルブは仕切り(ゲート)の開放時は直線的な流路となるため抵抗がほとんどゼロとなります。
また、構造が至ってシンプルで、大口径の配管にも適しております。
そしてゲートバルブは仕切り(ゲート)を上げ下げするだけの構造となっておりますので流れの方向を気にせずに使えるところが特徴となります。
デメリット(注意点)
次にゲートバルブのデメリットをご紹介していきます。
ゲートバルブは以下の3つとなります。
- 開閉に時間がかかる
- 途中開放での使用はNG
- 設置スペースが広め
このゲートバルブですが、開閉に時間がかかるんですね。
上部についているハンドルを回して仕切り(ゲート)をゆっくり開閉するため、緊急時に流体を止めたい時には不向きなバルブとなります。
また、ゲートバルブの内部構造的に仕切り(ゲート)の途中開放での使用はNGとなります。
半開状態では振動や摩耗が起こりやすく、寿命が縮む恐れがあります。
最後に設置スペースが広いについてですが、バルブの構造上仕切り(ゲート)上下動とメンテナンス性の確保が必要のため、設置スペースに余裕が必要となります。
まとめ:ゲート弁の第一印象!

如何でしたでしょうか?
今回はゲートバルブに焦点を当ててご紹介してみましたが、少しでもご理解いただけたでしょうか?
ゲートバルブはバルブの中では超メージャーな商品となっており、様々な場所で使用されております。
「直線的に流す」「止める」のみに特化されたバルブとなっており、大きな配管や高圧ラインの遮断用に最適なバルブとなります。
バルブを語る上で欠かせない商品となりますので、ゲートバルブについて不明点があった際は本記事を参考にしていただければ幸いです。
ここまでご覧になっていただきありがとうございました。