こんにちは、ぐりっぐです。
本記事では配管継手業界に10年以上在籍し、営業をしてきた私が『現場で役立つ配管工具や備品』についてご紹介していきます。
配管工事の現場では色々な種類の工具を必要とし、正しい工具や自分に合った工具があれば作業効率や仕上がりに直結します。
配管工事の現場では、モンキーレンチやパイプレンチなど色々な種類の工具があり、用途別に使い方が全く違います。
初心者の方はこのように悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな悩みを持つ新人配管工様向けに、この記事では 『現場で役立つ配管工具11選 』をご紹介します。
もちろん最初から全部揃える必要はありませんが、必要になった際にすぐ用意できるよう知っておくことも大切なため、一つの知識として参考にしていただければと思います。
それでは行きましょう!
おすすめ工具11選
モンキーレンチ

まずは工具の定番、モンキーレンチですね。
用途:ボルト・ナットの締付け/緩め
特徴:口幅が可変で複数サイズのボルトに対応
選び方:口開き幅(例:最大30mm以上)、全長、グリップの握りやすさ
パイプレンチ

次はパイプレンチです。
こちらは先ほど紹介したモンキーレンチと似ていますが、挟む部分(顎の部分)がギザギザになっているのがモンキーレンチとの違いとなります。
用途:配管や丸パイプの固定・回し作業
特徴:歯付きのアゴで丸物をガッチリ掴む
選び方:対応パイプ径・重量
トルクレンチ

この商品はトルクレンチといいます。
トルクレンチとはボルトやナットを締め付ける際に、適切なトルク(回転力)で締め付けるための工具となります。
用途:規定トルクでのボルト締付け
特徴:締めすぎ防止・漏れ防止に必須
選び方:トルク範囲(Nm)、差込角サイズ
チューブカッター
次はあれば便利なチューブカッターですね。
チューブカッターも色々ありますが、これは名前の通り銅管や鋼管などの管を簡単に切断するための工具となります。
用途:鋼管・銅管・アルミ管などの切断
特徴:クランプ(固定)してクルクル回すだけで綺麗に切断
選び方:対応外径範囲によって決める
スパナセット

次はスパナセットですね。
万が一の時に役立つスパナのセット品ですね。
用途:規格サイズのナット・ボルト回し
特徴:片口・両口・ラチェット付きなど種類豊富
選び方:よく使うサイズのセットを選ぶ
六角レンチセット

次は六角レンチのセット品です。
セットで持っていれば、万が一の時に様々な現場で役立つこと間違いなしですね。
用途:六角穴付きボルトの締付け/緩め
特徴:L型・T型・折りたたみ式がある
選び方:使用頻度の高いサイズ入りセットが便利
リーマー(面取り工具)
次にご紹介するのは リーマー(面取り工具) です。
これはパイプや銅管をカットした後に出る バリ(切り口のギザギザ)を取り除くための工具 ですね。
そのまま施工すると配管の接続不良や漏れの原因になるため、仕上げに欠かせない工具となります。
用途:パイプ切断後のバリ取り・面取り
特徴:回転させるだけで切断面を滑らかにできる
選び方:対応パイプ径、材質(銅・ステンレス・塩ビなど)
パイプカッター(塩ビ用)
次は塩ビ用のパイプカッターですね。
ポリ塩化ビニル(PVC)パイプに使用するパイプカッターとなります。
塩ビを使う現場や会社では必ず持っておかないといけない商品ですね。
用途:塩ビパイプの切断
特徴:ラチェット式で力が少なくても切れる
選び方:対応パイプ径
電動インパクトレンチ

次は電動インパクトレンチです。
これはもう言わずもがなですが、これ一つあれば作業効率が大幅に上がります。
どの現場でも必ず使っているといっても過言ではない商品ですね。
用途:ボルト・ナットの素早い締付け/緩め
特徴:作業スピード大幅アップ
選び方:電圧(18Vなど)、最大トルク値、重量
コンベックス(メジャー・巻尺)

これも定番な商品ですね。
現場では長さを測る時が必ずあります。
その時に必要なのがコンベックスですね。
用途:長さ・幅・高さなどの正確な測定
特徴:ワンタッチで出し入れでき、爪で引っかけて一人でも測定可能
選び方:テープ長(3.5m・5.5mなど)、テープ幅(19mm・25mmなど)、ストッパーや爪の強度
ノギス(デジタル/アナログ)

ノギスは配管の外径や内径、部品の寸法を正確に測定するための必須工具です。
コンベックスよりもさらに精密に図ることができる工具となります。
用途:配管・継手の外径・内径・深さの測定
特徴:0.01mm単位で測れる(デジタルタイプは表示が見やすい)
選び方:測定範囲(150mm・200mmなど)、アナログorデジタル
番外編:揃えておいておすすめのアイテム
安全保護具(手袋・安全ゴーグル・安全靴・ヘルメットなど)

ここからは番外編となる安全防具のご紹介です。
基本的には耐熱の手袋・安全ゴーグル・安全靴・ヘルメットなどとなります。
工場や現場では常に危険と隣り合わせです。
そんな危険な場所で作業をし命を守るために必要なのが安全保護具なんですね。
用途:ケガや事故の防止
特徴:耐切創手袋、耐熱手袋、安全ゴーグル、安全靴、ヘルメット
選び方:作業内容に適した素材と規格
シールテープ
次はねじ配管での必需品シールテープのご紹介です。
ねじ配管に必ず使う必須のアイテムとなります。
ねじ配管で漏れ防止で必ず使うため、これは必ず持っておかないといけない必需品となります。
用途:ねじ接続部のシール(漏れ防止)
特徴:安価で軽量、現場の必需品
選び方:幅・厚み・素材
買った工具が必要なかったら?

もしも買った工具が必要なくなった場合や、そもそも使わなくなった場合って結構困りますよね。
そう言う時はメルカリや、工具買取店などに持ち込みして少しでもいいからお金に変えましょう!
同じ工具でも人によっては使いご心地が全く違い、使いやすいと言う人もいれば使いにくいという人もいます。
色々な工具を試していって、自分に合う工具を見つけていきましょう!
まとめ

いかがでしたでしょうか?
配管工事で使う工具は数多くありますが、まずはこの記事で紹介した 定番な工具11選とプラスアルファを揃えておけば一旦は安心だと思います。
今回色々とご紹介させていただきましたが、最初から今回ご紹介した工具を一度に揃える必要は全くありません。
自分に合った工具もありますし、そもそも作業内容や現場に合わせて順次揃えていくのがベターとなります。
- 最初は中古や安価なものでもOK
- よく使うものは耐久性の高いものを選ぶのがおすすめ
- 不要になったら買取やフリマアプリで手放せる
工具は安物(中古)からでも始めて良いですが、よく使うものは最初から耐久性のある製品にするのがおすすめとなります。
気になる商品をネットで探し購入するのもいいですし、近場のホームセンターで手に取って感触を味わってみるのもいいと思います。
工具は一度買ってメンテナンスをしっかりと行えばずっと使えるため、自分にあった工具を購入するようにしましょう。
ここまでご覧になっていただきありがとうございました。