継手

突合せ溶接継手チーズのT(S)・T(R)のSとRの意味をご紹介!

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こんにちは、ぐりっぐです。

配管図面や仕様書を見ていると、「T(S)」や「T(R)」という表記を見かけることがありますよね。

Tはチーズ(Tee)のことだと分かるけれど、後ろについている 『S』や 『R』 の意味や読み方をちゃんと知らない方もいらっしゃいます。

悩んでいる人
悩んでいる人
これってシームレスのS?

悩んでいる人
悩んでいる人
レデュースのR?

今回は突き合わせ溶接継手のチーズで使われる表記、T(S)とT(R)の『S』と 『R』の意味をご紹介していきます。

意味を覚えておくとことで、現場でのトラブル防止や、新人教育でも役にたつ内容となりますので、気になる方はぜひ最後までご覧になってください。

それではいきましょうっ!

T(S)の“S”は「ストレート(Straight)」の略!

では早速この記事のメインであるT(S)のSについてのご紹介です。

ズバリ「T(S)」の“S”は “Straight(ストレート)” の略となります。

つまり、T(S)はストレートチーズ(Straight Tee) のこと。

ストレートチーズとは、主管と枝管の径(3方向の径)が同じタイプのチーズのことなんですね!

ぐりっぐ
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いわゆる「同径チーズ」と呼ばれるものですね!

T(R)の“R”は「レデュース(Reducing)」の略!

では次にT(R)のRについてのご紹介です。

「T(R)」の“R”は “Reducing(レデュース)” の略となります。

こちらのT(R)がレデューシングチーズ(Reducing Tee)という意味なんですね!

レデューシングチーズは主管が同径で、枝管の径が主管より小さいサイズのチーズのことを指します。

ぐりっぐ
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こちらは「異径チーズ」と呼ばれる商品ですね。

継手でよく使われるレデュース(Reducing)は異径という意味なんで、そのイニシャルをとって異径チーズは T(R) と表記されます。

具体的な違いを見てみよう

表記 名称 特徴
T(S) ストレートチーズ(Straight Tee) 主管の径=枝管の径(同径)
T(R) レデュースチーズ(Reducing Tee) 主管の径枝管の径(異径)

ほんの1文字の違いですが、意味も形もまったく別物となります。

T(S) 50A→主管50A、枝管も50A 

ストレートチーズT(S)は、主管と枝管が同径のため、流量変化が少なく、流体抵抗も比較的小さいのが特徴です。

同径配管をそのまま分岐するときに使われます。

T(R) 50A×32A→主管50A、枝管32A

一方のレデュースチーズT(R)は、枝管の径を小さくしてサイズを変更する際に使用します。

もちろん枝管のサイズが小さくなっておりますので、流量の変化が起こってしまうのも特徴です。

プラントや工場内での配管に結構使用されることが多いです。

まとめ:“S”と“R”、たった1文字でも要注意!

T(S) の“S”は Straight(ストレート)の略
“S”=等径チーズ

T(R) の“R”は Reducing(レデュース)の略
“R”=異径チーズ

T(S)とT(R)の違いはたった1文字ですが、現場では大きな違いを生む要素の一つです。

T(R)のつもりでT(S)を手配してしまうと、枝側の口径が合わず、接続ができないというトラブルに発展することもあります。

ぐりっぐ
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逆に考えれば、T(R)でサイズが一つしか記載ない場合やT(S)でサイズが二つ記載があれば間違っていますね!

何度も言いますが、たった1文字違うだけでまったくの別物となります。

図面の小さな記号にも必ず意味がありますので、“(s)”を見たらストレート、“(r)”を見たらレデュースと覚えておきましょう!

ここまでご覧になっていただきありがとうございました!

ABOUT ME
ぐりっぐ
配管継手の2次店で10年以上在職中。自分がこれまでに覚えた知識のノートにしようと思い、ブログを開設。 業界歴10年以上の私が、今まで覚えた知識をブログ記事としてUP!